
「葉酸」の不足は、認知症の発症リスクを 3倍以上に増加させることがわかりました。葉酸の不足が原因で体内にあふれるホモシステインはアルツハイマー病の原因となるベータアミロイドの作用を強め、その神経細胞に毒性があるのではないかと考えられています。
葉酸には、ホモシステインを低下させる優れた働きがあり、バナナ、オレンジ、イチゴなどの果物や濃緑色の葉もの野菜、アスパラガス、ブロッコリー、レバー、豆類などに豊富に含まれています。アメリカでの葉酸摂取量は1日0.4ミリグラムが望ましいとされています。なお20~30歳代の日本人の女性の一日平均の葉酸摂取量は約0.3ミリグラムです。「葉酸」は、枝豆、ホウレン草、ブロッコリーなどの緑の野菜に多く含まれる、ビタミンB の仲間です。
葉酸は体内の正常な細胞分裂および複製に必要であるDNAの合成に必要不可欠です。一般人場合、葉酸の一日当たりの必要量は体重1kgあたり約3ミリグラム程度と考えられています。葉酸の最小必要量は各種の要因によって影響され、体の大きさ、葉酸の吸収を阻むアルコールの摂取量、甲状腺機能亢進症などの病気や溶血性貧血、妊娠などの原因、また、一定種の薬剤の使用などによっても有効摂取量は影響されます。
これらの原因と同様に、さまざまな食物中の葉酸の有効性にも差が存在する事や、葉酸そのものの吸収率が僅かであることなどを考慮して、安全に葉酸を摂取していただきたいと思います。葉酸は、体内では微量しか貯められないために、摂取不足が続くと数ヶ月程度で「葉酸欠乏症」に陥ります。また妊娠中や授乳中は体内での葉酸の重要が高まっているため、ますます葉酸欠乏症を招きやすく、人工透析にかかっている人に関しても同様の状態です。
そのほかにも、抗生物質や抗痙攣薬の摂取、過剰な飲酒をしている場合なども葉酸の欠乏症を招きます。そして潰瘍性大腸炎の治療に利用されるスルファサラジン、関節リウマチの治療に利用されるメトトレキサートといった病気の治療に使う薬品なども、葉酸の吸収率を下げる原因になってしまうことがわかっています。