
葉酸は核酸DNAやRNAを構成している成分で必要不可欠な栄養素です。 他にも赤血球の合成 、アミノ酸の合成やたんぱく質の生成・促進作用がある皮膚や口内の粘膜の強化などに一役立ちます。
葉酸の摂取は貧血気味な女性だけではなく老若男女を問わず推奨されているのですが中でももっとも推奨されているのが妊婦さんで、欠乏すると胎児の発育にかかわる重要な影響を及ぼします。葉酸の摂取が欠乏すると、神経管閉鎖障害が起こります。神経管閉鎖障害は、赤ちゃんの中枢神経管が作れない症状です。
これは妊娠のごく初期でまだ妊娠したことを気付かないくらいの時期に形成されます。これは新生児が成長していく過程において、中枢神経管が背骨に沿ってファスナー状に閉じなければならない過程がうまくいかずに、神経管の下部に問題が発生すると、「二分脊椎」と言って、歩けなくなったり、膀胱や直腸が機能しなくなる場合があります。
また、神経管の上部で問題が起きると脳が上手く作られず、「無脳症」とよばれて頭蓋骨がなく脳がむき出しになった症状がおこり、多くの場合は残念ながら流産や死産になります。これらの、症状は積極的な葉酸の摂取で、70%近くも発症のリスクを低減できると言われています。
葉酸摂取の先進国アメリカでは葉酸摂取推奨を妊婦に特定せず、国を挙げて推奨しており、パンに練りこんだりミルクに入れたりと工夫して通常でも当たり前に摂取できるようになっています。葉酸の摂取の大切さがアメリカ並みになる日もそう遠い日ではないことを期待したいものです。