
葉酸やビタミンB12が不足すると巨赤芽球性貧血という悪性の貧血が起こることがあります。 巨赤芽球性貧血はその原因としては酸素運搬能力の低下が原因で起こる病気でDNAの合成障害により起こります。
人間にとって必要不可欠である栄養素のビタミンB12あるいは葉酸が欠乏すると細胞分裂がうまくいかないため、骨髄(こつずい)中の赤芽球が大きくなり血液中に出現する赤血球も形が増大します。骨髄での造血性能は上がりますが、赤血球になる前に破壊されてしまい、貧血が起こります。これと同様な変化は、白血球や血小板の中にも同じように現れるため、結果的にすべての血球が減少します。
ビタミンB12は幸いにして食事から容易にとることができるため、特殊な食事をしていないかぎり原因の大部分は栄養の吸収の仕方が問題となります。通常は、ビタミンB12を注射もしくは点滴で投与し、その後は2~3カ月に1回投与しますが、最近では内服薬の有効性も報告されています。
またこの病気は根本的に治すことができないため、生涯にわたって薬の定期的な服用が必要となりますが、薬を服用することにより症状の改善ができ、その後は良好です。
葉酸が欠乏している場合は、その原因に対する治療(禁酒など)や葉酸の内服薬による補充療法を数週間継続すれば改善しますが、摂取不足あるいは妊娠で需要が増大している場合による欠乏の場合は、普段から葉酸を多量に含む食品(ホウレンソウなど葉物野菜や果物、豆類やレバー類)の摂取が大切です。また、葉酸という栄養素は熱に大変弱いため、火を使わない調理法にも気をつけたいものです。